| 当初このソーラーパネルの撮影は日本SPセンター、清久様から私に撮影の依頼がありました。
高所作業車の選定や配置位置確認、安全面からの現場確認、そしてアングルロケハンも兼ね、撮影現場である埼玉県蓮田市にあるセキスイハイムの工場に伺うと、盆地である地元京都ではあまり感じられない強い風が吹いていました。
工場の方のお話を聞くと、どうもこのあたりは常に強めの風が吹くということでした。
今回の撮影予定コンテには真俯瞰に近いカットがあり、そのためには相当高いところから撮らなくてはいけません。さらにこのモデルハウスは道路より数メートル高台にあり、2階の屋根までの高さは道路より10m弱ありました。
そしてできるだけ建物のパースを無くした写真が欲しいという要望もありました。そうなるとワイドレンズでなく、可能な限り標準に近いレンズで撮らなければなりません。
ますます建物との距離が必要になってきます。
展示場の平面図と画角定規を照らし合わせ想定する高さを割り出すと20m以上の位置からの撮影になります。ロケハンには高所作業車を保有するクレーン会社の方にも来て頂いていて、必要な高さから最低でも40mクラスですねとなり、後日見積もりをいただくことになりました。
・強く吹く風
・高い高度
まず第一の心配は「揺れ」でした。
ブームが伸びればのびるほどますます揺れが大きくなってしまいます。
以前消防のはしご車に乗ったことがあるのですが、風はなくても揺れを感じました。
第二の心配は安全でした。
高所作業車が倒れることはまずないとは思いますが100%ではありません。
事実この撮影の後、遊園地で高所作業車が倒れ2名の方が亡くなっておられます。また建築現場でも倒れ、歩道を歩いておられた方が下敷きになり亡くなっておられます。
乗る予定の私の安全もそうですが、撮影場所は工場の敷地内です。人通りが少ないとはいえ、事故はあってはなりません。
第三はコストです。
ロケハン翌日高所作業車の見積もりを見ると40mクラスの高所作業車の1日あたりのレンタル費は高額でした。天候予備日も必要でしたので1日本番予備1日と単純に2倍です。
第四はスピードでした。
撮影日は2月。まだまだ陽が短く、予定カット数を撮るためにはそれなりのスピードが要求されます。
空中からの撮影は酒井さん、地上は私と分かれればスピードアップができますし、クレーンカムの特長である地上から絵を見ながらアングルを決められることは、高所作業車にカメラマンが乗り撮った画像を転送して確認、また撮ってよりは格段に早いと想像できました。
そこで、清久様と相談です。
「揺れ」「安全」「コスト」「スピード」この4つを総合的に考えるとクレーンカムという手段もあるのでは? ということで、即見積もり依頼です。
実はクレーンカムのことはロケハン前に清久様からこういうところがあるよと教えてもらっていました。
WEBサイトを隅々まで読み、風に強いことを確認。安全面でも人が乗らない訳ですから、落ちることはありません。スピード面でも問題なさそうです。
そして、酒井さんから届いた見積もりは予備日まで含めると
40mクラスの高所作業車+オペレーター>クレーンカム費用+クレーン車でした。
これが決定打となり、お願いすることになりました。
当日は予想以上に風が吹き、屋上の植木鉢が倒れるほどです。
そんな風が強い状況で高所作業車に乗らなくて良かったと思いながら激しく揺れるクレーンカムのモニター映像を眺め、本当に大丈夫かなと思ったりもしたのですが、上がってきた写真は不思議とまったくぶれていませんでした。
今回はクレーンカム、酒井さんに撮影を依頼して本当によかったと思っています。
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